世界一の博士は
世界中の国々や投資家から
世界の半分ほどのお金を使って
世界一のAIを開発した。
どんな質問にも答えてくれるだろう。
世界中から新聞記者やTV、YouTuberらが集まった。
最初の質問が入力される習慣に立ち会うためだ。
世界中の人々が、どんな質問をするか固唾を飲んで待っていた。
黙っている博士がついに、口を開いた。
「今、世界は戦争、飢餓、さまざまな問題に苦しんでいる。
このAIに解決してもらうことは、容易い」
人々は、喜び、歓声を上げ、涙した。
博士は続けた。
「でも、その前に、私の子供の頃からの疑問を投げかけさせてほしい」
厳かに博士は声に出した。
「私の、最も知りたい悩みは・・・・」
世界中の人々が、ゴクリと唾を飲んだ。
「それは、
うんこ味のカレーか、カレー味のカレー、どちらを食べるべきか」
と、言うことだ。
どこからか、銃声が聞こえ、博士は倒れた。
運悪く、タマは、AIにも当たってしまった。
答えは、闇に消えた。